なぜクレンジングは必要?ミルク・オイル・クリーム・バームなど種類別の特徴や正しい洗顔方法も
ミルクやオイル、クリームやバームなど、さまざまなタイプがあるクレンジング。
その選び方を間違うと、汚れをしっかり落とせなかったり、乾燥や毛穴汚れなど肌トラブルの原因になったりすることも!
自分の肌に合わせた正しい洗顔で美肌を底上げするべく、クレンジングタイプ別の特徴と選び方を押さえておきましょう◎
そもそもなぜクレンジングは重要なの?
クレンジングの役割は、通常の洗顔料ではなかなか落とすことのできない、メイクや毛穴の黒ずみといった“油性”の汚れをオフすることです。
これらの汚れをそのまま放置してしまうと、雑菌が増えて肌荒れや吹き出物の要因に。さらに、肌のターンオーバーが乱れ、メラニンが古い角質と一緒に排出されなくなることで、シミやくすみを引き起こします。
美しい肌をキープするためには、毎日のクレンジングで“油性”の汚れをしっかり落とすことが重要です。
ノーメイクの日はクレンジングをしなくてもOK?
たとえノーメイクの日であっても、肌には油分を含んださまざまな汚れが付着しています。スキンケアアイテムに配合されている油分、肌から分泌される皮脂、排気ガスをはじめとする大気汚染物質などは、洗顔料よりもクレンジングで落とすほうがすっきりオフできます。
肌表面だけでなく、毛穴まできれいに保つためには、ノーメイクの日もクレンジングを使用するのがおすすめです。
ミルク、オイル、クリーム、バーム。クレンジングの特徴をチェック!
ミルク、オイル、クリーム、それにバームと、まずはそれぞれのクレンジングの特徴をチェックしていきましょう。
「クレンジングミルク」は負担をかけずにメイクを落とす♪
水分が多く配合されているため、肌のうるおいを守りながらしっとりとした洗い上がりになるクレンジングミルク。
とろみがあってメイクとなじませやすく、肌に負担をかけずにメイクや汚れを落とすことができ、クレンジングの中でも特に優しい使い心地です。
ゆっくりと丁寧に、肌をいたわりながらメイクをオフするのに向いています。
「クレンジングオイル」はしっかりメイクも毛穴もスッキリ!
油分と界面活性剤が多く配合されているオイルは、クレンジングの中で最も洗浄力が高いタイプです。
ウォータープルーフの落ちにくいメイクや毛穴の皮脂汚れにもすばやくなじんで、スッキリとした洗い上がりが特徴です。
しっかりメイクもすばやく浮かせるため、摩擦による肌への負担を抑えられます。
「クレンジングクリーム」は洗浄力とやさしさのバランスが◎
油分と界面活性剤のバランスが良く、洗い上がりの肌が乾燥しにくいクレンジングクリーム。
厚みのあるテクスチャーでクッション性があり、メイクとなじませる際の摩擦を軽減できます。
ナチュラルメイクを落とすときにも向いています。
クレンジングバームはメイクにピタッと密着!
常温では固形のようなバームですが、体温で溶けることでオイル状に。
適度な粘りで肌表面にとどまるため、メイクにピタッと密着します。
しっとりとしていてつっぱりにくい洗い上がりが特徴です。
美肌へのカギ! 肌の状態に合わせたクレンジングの選び方
乾燥気味なのか皮脂が多めなのか、はたまた敏感肌なのか混合肌なのか。
肌タイプによって、適しているクレンジングは異なります。
肌に合わないクレンジングを使い続けるのは、トラブルの原因になるため避けましょう。
例えば、乾燥肌や敏感肌に洗浄力の高いオイルタイプのクレンジングを使い続けると、必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥をさらに深刻化させたり肌荒れを引き起こすことも。
美肌への第一歩となる「洗顔」を正しく行うため、肌タイプに合わせたクレンジングの選び方を覚えておきましょう◎
【乾燥肌】
洗浄力が高すぎると乾燥を深刻化させてしまいますが、洗浄力が低すぎるとメイクをしっかり落とそうと肌をこすって摩擦ダメージを与えてしまうことも。
洗浄力だけでなく保湿力も兼ねたクリームタイプのクレンジングがおすすめです。
【脂性肌】
テカリやベタつきが気になる脂性肌には、肌の余分な油分だけでなく毛穴汚れまでしっかり落とせるオイルタイプ、もしくはバームタイプがおすすめです。
【敏感肌】
肌への刺激を抑えることがすこやかな肌作りの基本となる敏感肌には、洗浄力がマイルドで低刺激設計のミルクタイプが適しています。
【混合肌】
油分と水分のバランスが重要な混合肌には、洗浄力としっとり感を併せ持つバームタイプがおすすめです。
正しいクレンジング方法をおさらい!
せっかく自分にぴったりのクレンジングを選んでも、使用方法が間違っていては意味がありません。ここからは正しいクレンジング方法をおさらいしていきましょう!
清潔な乾いた手で使用する
手が汚れた状態でクレンジングをすると肌トラブルを招く可能性があるので、先に手洗いをして清潔にしておきましょう。また、手洗いのあとはタオルでしっかり水分を拭き取ることが大切。クレンジングによっては濡れた手で使用できるものもありますが、乾いた手のほうが洗浄力が落ちず、スピーディにメイクをオフすることができます。
ポイントメイクは専用リムーバーで落とす
目もとや口もとは皮膚が薄く、とてもデリケート。メイクを一気に落とそうとしてゴシゴシ摩擦を与えてしまうと、色素沈着や乾燥の要因になります。そのため、落ちにくいウォータープルーフのマスカラやティントリップなどは、専用のリムーバーであらかじめオフしておきましょう。
Tゾーンから頬、目もと、口もとの順番で洗う
皮脂量の多いTゾーンから頬、目もと、口もとの順番になじませていきます。頬などの広い部分は手のひら全体で、小鼻などは指の腹を使って、円を描くようにやさしく丁寧に広げるのがポイント。自然にメイク汚れが浮いてくるため、力を入れる必要はありません。
また、クレンジングは使用量が少ないと肌への負担になってしまうので、規定量を守ることを心がけて。
ぬるま湯ですすぐ
クレンジングをしっかりなじませたら、髪の生え際からフェイスラインまで丁寧に洗い流しましょう。お湯が熱すぎると必要な油分まで落としてしまうので、ぬるま湯がgood。
「シャワーで一気にすすぎたい!」という方もいるかもしれませんが、水圧による刺激が強いため、ぬるま湯をすくってやさしく洗い流すことが大切です。
タオルをやさしく押し当てて水気を拭き取る
最後に、清潔なタオルを使って水分を拭き取ります。ゴシゴシ拭くと肌への摩擦になるので、ポンポンとやさしく押し当てるようにしましょう。最近注目を集めている使い捨てタイプのクレンジングタオルを使用するのも◎
肌のコンディションによって変えてみても◎
この肌タイプによる選び方以外に、日々の肌状態に合わせて選ぶ方法もあります。
気候やホルモンバランスによっても肌状態は変化していきますので、乾燥が気になる時はミルクタイプやクリームタイプを、テカリが気になりだしたらオイルタイプを、といった選び方も検討してみてください。
また、普段はナチュラルメイクでミルクやクリームを愛用している人も、たまのしっかりメイク用にオイルやバームを用意しておくなど、その時々のメイクに合わせたクレンジング選びもぜひ実践してみてくださいね。