小顔も夢じゃない!?歯ぎしりや食いしばりにはエラボトックス注射が効果的って本当?

エラボトックス注射とは
●ビューティー&ヘルス

以前よりも顔のエラが張っているような気がする…。そう感じるのは、もともとの骨格の問題とは別に、歯ぎしりや食いしばりによる咬筋の発達が関係しているのかもしれません。
そこで今回は、咬筋の作用を緩やかにしてエラの張りを防ぎ、歯ぎしりや食いしばりを予防する効果が期待できるエラボトックス注射についてご紹介します。

無意識に行っている歯ぎしりや食いしばりがもたらす影響

エラボトックス注射とは

無意識のうちに行っている歯ぎしりや食いしばりは、エラの張りや肥大を招く要因。これは、咬筋が大きく関係しています。咬筋は、耳の下から顎とのつながりに位置しており、ものを噛みしめる時や力む時に作用する咀嚼筋のひとつ。この部分が肥大したり強さが増したりすることで、エラの張りへとつながります。

私たちが歯ぎしりや食いしばりをするシーンといえば、就寝時が代表的。また、スポーツで身体にグッと力を入れる時、日常生活の中で何かに熱中している時も起こりやすいといわれています。どれも無意識に行っている事が多いので、知らず知らずのうちに咬筋が発達しているケースがあるようです。

特に気を付けたいのが就寝中

エラボトックス注射とは

就寝時は特に無意識の時間が続くので、歯ぎしりや食いしばりに気づかないケースが多いそう。
「十分に睡眠時間を確保しているのに疲れがとれない」「朝起きた時にだるさが残っている」「あごが疲れている」などの違和感がある場合は、無意識に歯ぎしりや食いしばりをしている可能性が。その時に目をギュッとつぶったり、眉間をよせたりするとシワへも影響してしまうので注意が必要です。

歯ぎしりや食いしばりを予防するためにエラボトックス注射という選択

エラボトックス注射とは

一般的なボトックス注射というと、シワへのアプローチに効果的な施術と思われますが、歯ぎしりや食いしばりによって発達してしまった咬筋に対してもとても有効です。もともと、ボトックス注射は筋肉の収縮を抑制する働きがあります。エラの張りが気になる咬筋にボトックスという薬剤を注射し、筋肉収縮抑制と同時に筋肉の萎縮を狙います。脚や腕などと同様、使われない筋肉はやせ細り、力が入りにくくなるもの。それと同じ現象を咬筋の部分で起こさせる、というのが目的です。発達した筋肉の厚みやこわばりを緩め、過剰な筋収縮を抑制することで、歯ぎしりや食いしばりを予防します。

POINT!

通常、ボトックス注射では、ボツリヌス菌から抽出した毒素を生理食塩水で薄めた薬剤を使用します。神経伝達物質の過剰分泌を抑える効果が期待でき、ものを噛みしめる時や力む時に使う咬筋の働きを抑えてエラの張りを軽減するといわれています。

エラボトックス注射のメリットとデメリット

エラボトックス注射とは

メリット

●骨を削らずにエラの張りを軽減できる
エラの張りを解消するためには、骨(下顎角)を削ったり、脂肪を吸引したりする施術が一般的。これらは、骨格によるエラの張りがある人に向いています。しかし、発達した咬筋によるエラの張りの場合は、メスを入れる施術ではなく、エラボトックス注射で低価格で手軽にアプローチすることが可能です。

●施術時間が短く痛みが少ない
施術時間は5~30分程度と短いのが特徴。施術のために大幅にスケジュールを空ける必要はなく、施術後のダウンタイムもありません。注射時にはチクっとしますが、たいていの方は我慢できる程度です。痛みに敏感な方は、クリニックに相談して、麻酔併用の相談をしてみてもいいかもしれません。

●就寝時や無意識のうちの歯ぎしりや食いしばりを予防できる
知らず知らずのうちに行っている歯ぎしりや食いしばりを予防することができます。歯に強い力がかかると、歯や歯茎にも負担をかけるばかりか、頭痛や肩こりが生じたり、疲れが取れにくくなったりといったトラブルにつながりかねません。

デメリット

●永続的な効果は期待できない
一般的に、エラボトックス注射は施術後2~3日程度で効果があらわれはじめ、3~6カ月程度持続するといわれています。それ以降は時間の経過とともに効果が薄れるため、歯ぎしりや食いしばりが再び強くなった場合は再注射を行います。

●過剰な注入は逆効果
もっとエラを小さくしたいと思うあまり、過度に注入するのはNG。ボトックスには筋肉の力を抑制する働きがあるため、不自然なフェイスラインになってしまったり、口元がたるんでしまったりすることも。そのせいで「ものが噛みにくい」「表情がぎこちなく見える」といった影響も考えられます。

●一時的に顎の力が低下する
咬筋の働きを弱めることを目的としているため、以前よりも硬いものが食べにくくなったり、食事中に顎の疲れを感じたりすることがあります。でもそれは、咬筋にしっかりとアプローチできているということ。しばらくすると落ち着いてくるので、生活に支障をきたすほどではありません。

歯ぎしりや食いしばりを予防しながら小顔印象へ!

発達して厚みを帯びてしまった咬筋へアプローチすることで、歯ぎしりや食いしばりを予防し、さらに小顔まで期待できるエラボトックス注射についてご紹介しました。美容クリニックはもちろん、最近では歯科医のもとでも施術を受けられるので、気になった方は気軽に相談してみてはいかがでしょうか?

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