その日焼け止め、「適正量」を正しく塗れていますか?

●スキンケア

紫外線対策のために欠かせない日焼け止め
しかし、日焼け止めを塗ったにもかかわらず「いつのまにか日焼けしてしまった!」という経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は、日焼け止めのパワーを最大限に発揮するための「適正量」と「塗り方」についてご紹介します。
正しい量と塗り方をマスターして、毎日のUVケアにお役立てください!

日焼け止めの適正量。どのくらい塗るのが正解?

日焼け止めを手に取る女性

日焼け止めの効果測定試験では「試料塗布量2㎎/㎠」が規定とされており、この量で効果が測定されています。
つまり、肌面積1㎠につき2㎎の日焼け止めを肌に塗るということ。
適正量を正しく守って塗らないと、十分な効果が得られないのです。
顔の大きさを、400㎠(20㎝×20㎝)と仮定すると、顔全体に必要な日焼け止めの量は800㎎(400㎠×2㎎)。
グラムに換算すると0.8gです。
しかし、0.8gといってもなかなかピンとこないですよね。

環境省が作成している「紫外線環境保健マニュアル」には、以下のように紹介されています。

▶顔に使用する場合
クリーム状にでるタイプの日やけ止めは、パール粒1個分、液状にでるタイプは、1円硬貨1個分を手のひらに取る。額、鼻の上、両頬、あごに分けて置き、そこからまんべんなくていねいに塗り伸ばす。そのあともう一度同じ量を重ねづける。
(引用元:紫外線環境保健マニュアル2008

目安として紹介されている使用量を見てみると・・・

▼クリーム状の日焼け止め:パール粒2個分
クリーム状の日焼け止めの目安量

▼液状の日焼け止め:1円玉硬貨2個分
液状の日焼け止めの目安量

思っていたより多いと感じませんか?
しっかりと紫外線を防ぐためには、1度にこれだけの量が必要なのですね!
「ベタベタするのが嫌だから少ない量で済ませていた」、「頬や鼻はしっかり塗るけど、そのほかはササっと馴染ませるだけだった」という方は、さっそく見直してみましょう。

日焼け止めの塗り方とポイント〜フェイス編

顔に手のひらをあてる女性

適正量がわかったところで、次は塗り方です。日焼け止めはムラなく均一に塗ることが大切!
以下のポイントを参考にしてくださいね。

通常のスキンケアを終えた後、日焼け止めを顔の5カ所(両頬、額、目もと、鼻、あご)に置きます。
それぞれ指の腹を使ってていねいになじませてください。

    部分ごとの塗り方

  • 頬:中心から外側に伸ばす
  • 額:中心から髪の生えぎわに向けて伸ばす
  • 目もと:目頭から目尻に向かって〝やさしく〟なじませる
  • 鼻筋:上から下に伸ばす
  • あご:中心からフェイスラインに向かってなじませる

日焼け止めはこまめな塗り直しが重要です。2〜3時間おきに塗り直すと、より効果が持続します。

フェイスケアで塗り残しがちな部分

髪の生え際、小鼻のわき、眉間、まぶた、フェイスラインは塗り残しがちな部分。ムラなくていねいに伸ばしましょう。
塗り終えた後は、手のひらで顔全体を包み込み、しっかりと日焼け止めをなじませてください。
その後もう一度同じ量を手にとって重ね付けすると完璧!

そして、このとき忘れてはいけないのが、首と耳
首に塗るときは、前は頭を後ろに反らせて伸ばした状態で、後ろは逆にうつむいた状態で塗るとよいですよ。

日焼け止めの塗り方とポイント〜ボディ編

腕に日焼け止めを塗る

腕や脚など広範囲に使用する場合、ついつい肌に擦りこむように塗ってしまいがちですが、強い摩擦は肌へ負担をかけてしまうためNG!日焼け止めを塗る際は「優しくていねいに」が基本です。
また、日焼け止めを手のひらに出して塗るのではなく、容器から肌に直接、直線を描くようにつけながら、手のひらで大きく円を描くようになじませましょう。この方法ならムラなく塗ることができます。
(参考:紫外線環境保健マニュアル2008

ボディケアで塗り残しがちな部分

ボディで日焼け止めを塗り残しがちなのは、手、足の甲、ひざの裏
特に足の甲は焼けやすい上サンダルの跡がついてしまいがちなので、気をつけてくださいね。
また、ボディは汗や服の擦れによって日焼け止めが落ちやすいため、フェイス同様、2~3時間置きにこまめな塗り直しが必要です。
塗り直す際は、汗を拭きとってから日焼け止めを塗ることでムラができにくくなりますよ。

日焼け止めは、「適正量をムラなく」塗ってこそ、効果を発揮してくれます。
正しい量を使用して、美肌の強敵「紫外線」を確実にブロックしたいですね。

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