「肉割れ」はなぜできる?要因から対策、治療法まで解説

肉割れとは?
●スキンケア

「肉割れ」とは、皮膚が急激に引き伸ばされることにより、ひび割れたような筋が生じた状態のこと。妊娠線やストレッチマークとも呼ばれています。
今回は、人知れず悩んでいる方も多い「肉割れ」の要因から予防法、医療機関で受けられる治療まで、気になるポイントを徹底解説します。

「肉割れ」の要因は? できやすい部位についても解説

肉割れとは?

皮膚は表皮・真皮・皮下組織という3層からできていますが、柔らかく伸びやすい表皮に対して、真皮は柔軟性がありません。「肉割れ」は、短期間での急激な体重増加や成長、妊娠、過剰な筋力トレーニングなどによって皮膚が引っ張られ、真皮が断裂することで生じます。

「肉割れ」は全身どこにでもできる可能性がありますが、特にお腹・太もも・お尻・ふくらはぎ・ひざ裏など、脂肪や筋肉がつきやすく、乾燥しがちな部位に発生しやすいとされています。

「肉割れ」を予防する方法は?

肉割れとは?

「肉割れ」は一度できてしまうと自然に消えることはないため、しっかり予防することが大切です。ここでは、「肉割れ」を防ぐための4つのポイントをご紹介します。

体重をコントロールする

「肉割れ」の要因となる急激な体重・体型の変化を起こさないように、栄養バランスのとれた食事や適度な運動を日頃から心がけましょう。

保湿をする

皮膚の柔軟性を保つうえで重要なのが保湿です。クリームやオイルでしっかりうるおいを与えて、「肉割れ」が起こりにくい肌状態をキープしましょう。ボディマッサージは肌を柔らかくする効果があるので、保湿とあわせて実践するのがおすすめ!

ハードすぎる筋力トレーニングは避ける

過度なトレーニングによって一気に筋肉量が増えると、「肉割れ」のリスクが高まるので要注意。トレーニングのペースをコントロールするなど、無理のない範囲で身体を鍛えることが大切です。

歩き方に気をつける

あまり知られていないかもしれませんが、歩く際に足の指が上がっていたり、反っていたりすると重心が偏り、ふくらはぎに余計な負担がかかって「肉割れ」が生じることがあります。指先・指の付け根・かかとの3点で身体を支える、正しい重心を意識しましょう。

医療機関で受けられる「肉割れ」治療って?

肉割れとは?

今ある「肉割れ」を少しでも目立たなくしたい! という方は、医療機関で治療を受けるという選択肢もあります。

炭酸メソ

炭酸メソは、もともとフランスで妊娠線解消の治療として行われた方法で、効果が高いうえに副作用が少ないといわれています。「肉割れ」部位に炭酸ガスを注入することで真皮の血流が改善し、皮膚再生を促進。さらに、コラーゲンの生成が活性化するため、ハリや弾力がアップします。

フラクショナルレーザー

フラクショナルレーザーは、肌症状を修復・改善するのではなく、“古い皮膚を新しい皮膚に入れ替える”という革新的な治療法です。細かいレーザービームをドット状に照射することで微細な傷を作り、皮膚を再生する力を利用して真皮の線維芽細胞を活性化させ、コラーゲンの生成を促します。

サーマクール

レーザーの何倍もの強さをもつラジオ波(高周波)の熱エネルギーを使用して、真皮でコラーゲンを産生させ、傷跡の凹みを改善。治療がむずかしいとされてきた肉割れや妊娠線を薄くするだけでなく、皮膚を引き締めてたるみにも効果を発揮します。

ダーマローラー・ダーマペン

髪の毛よりも細く、長さ0.5mm~の針が無数に付いたダーマローラーを使用する治療法。ローラーを転がすことで極小の傷を作り、肌の自己治癒力を利用してコラーゲン産生を増加させ、断裂した組織の修復を図ります。ダーマペンはペン型の機器を使用して、肌に針のスタンプをする方法です。

まずは「保湿」などの予防から!

「肉割れ」を作らないために、保湿などすぐに実践できる予防法からぜひ始めてみてくださいね。すでにできてしまったという方は、医療機関での治療を選択肢の1つとして検討してみてはいかがでしょう。

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