大人の宿命!?「老眼」を予防する6つの生活習慣とは

老眼予防
●ビューティー&ヘルス

30代~40代になり、小さな文字が読みにくくなったり、ピントが合いにくくなったりすることではじめて気づく「老眼」。誰にでも訪れる老化現象のひとつですが、予防や進行をゆるやかにすることは可能です。

そこで今回は、日々の生活の中でできる目の若さを保つ方法をご紹介します。

「老眼」になる原因とは?

老眼予防

目の中には、カメラのレンズのような役割をする水晶体と、その水晶体のピントを合わせる役割の毛様体筋があり、この2つが老眼に関わっています。

人は物を見るとき、毛様体筋を収縮させ、水晶体の厚みを変えて見ています。遠くを見るときは、毛様体筋をゆるめて水晶体を薄くし、近くを見るときは、毛様体筋を縮めて水晶体を厚くします。しかし加齢とともに水晶体が硬くなり、厚さを変えにくくなると、毛様体筋も衰えて縮む力が低下し、近くのものにピントが合わず、手もとが見えにくい=老眼となります。

【老眼チェック】

2つ以上当てはまれば老眼の可能性あり!

  • ・今までよりも暗い場所でものが見えにくい
  • ・小さな文字や手もとが見えにくい
  • ・長時間のPC作業をすると目がかすむ
  • ・近くのものを見ると疲れる
  • ・本やスマホを見るとき、少し離すとよく見える
  • ・頭痛、肩こりがある
  • ・ピントをあわせるのに時間がかかる
  • ・近視で、メガネやコンタクトを外すと、近くが見えやすい
  • ・ 数字や文字を読み間違えやすい

老眼を予防する方法は?

老眼予防

老眼の予防や進行をゆるやかにするには、目の体操、食生活、睡眠、紫外線対策、目薬、適切な眼鏡選びがポイントになります。

①目の体操をする

目を動かさない状態が続くと毛様体筋が衰え、ピントのコントロール機能が低下します。近く⇔遠くを眺めるなど目を意識して動かすことが大切です。

【近く⇔遠くを眺める体操】
ペンを持ち、腕を伸ばして、ペンを2~3秒見たら、視線を外の景色に向けて2~3秒見る。これを3セット行ないます。

【眼球をまわす体操】
時計の針のように、12時、1時、3時、5時、6時、8時、9時、11時をさすように、目だけをぐるりと1周まわします。

②目にいい食材やサプリを摂取

目の健康を保つには、体そのものの健康を保つことが大事です。まずは、バランスの取れた食事を心がけましょう。そのうえで、アスタキサンチン、ルテイン、ビタミンCなどのアンチエイジング効果(抗酸化)のある成分を摂取! 食事での摂取が難しい場合はサプリで補って。

【アスタキサンチン】
目のピント調節の改善に。抗酸化作用があり、目の疲れの緩和にも。サケやイクラ、カニ、エビなどに多く含まれます。

【ルテイン】
目の水晶体にもともとある物質で、強い抗酸化作用があります。ほうれん草、ブロッコリー、ニンジン、かぼちゃなどの緑黄色野菜に豊富。

【ビタミンC】
水晶体には多くのビタミンCが含まれているため、ビタミンCの摂取も◎。赤ピーマン、黄ピーマン、パセリなどの野菜やキウイやグレープフルーツなどの果物に。

【ビタミンB1】
ビタミンB1には、筋肉の疲れをやわらげる働きがあります。豚肉、うなぎ、玄米などに多く含まれます。

③質のいい睡眠をとる

寝不足は目のピント調整機能を鈍らせるので、質の良い睡眠が大切です。入眠時はリラックスモードである副交感神経が優位の状態が望ましいので、寝る30分前には、スマホやテレビを見るのをやめ、寝る前に軽くストレッチをするといいでしょう。

④目から受ける紫外線を防ぐ

老眼は、水晶体に弾力がなくなり、硬くなることが原因の一つ。それを招くのが紫外線による活性酸素の発生です。UVカット加工のメガネやサングラスを着用して、紫外線のカットを心がけましょう。

⑤目の疲れをとる目薬を使う

目の疲れをとる効果が期待できる、ネオスチグミンメチル硫酸塩が入っている目薬を活用するのも手。

⑥視力に合った老眼鏡をつくる

見えにくさを抱えたままの生活は、目に負担をかけます。見えにくさを感じたら、自分の視力に合った老眼鏡をつくりましょう。眼鏡はちょっと…という人は、遠近両用のコンタクトレンズもあるので、眼科医に相談を。

若い世代は「スマホ老眼」に要注意!

老眼予防

スマホの普及により、10代、20代の若年層でも老眼のような症状が起こりやすくなっており、「スマホ老眼」と呼ばれています。
またスマホ老眼には、「調節弛緩型」と「調節緊張型」の2タイプがあります。

「調節弛緩型のスマホ老眼」は近視の人に起こるもので、裸眼で長時間スマホを見る生活が常態化し、遠くを見るために眼鏡やコンタクトレンズを使うと手もとが見えにくくなるというもの。

一方、「調節緊張型のスマホ老眼」は、眼鏡やコンタクトレンズを使って長時間スマホを見続けた結果、ピントの調節がうまくできなくなるというものです。スマホ老眼にも、老眼予防で紹介した目の体操や目薬は有効です。

目の若さを保ちましょう

ひと息つく気持ちで遠くの景色を見るだけでも老眼の予防につながります。老眼は仕方がないと諦めていた方はぜひ、今回ご紹介した方法を試してみてくださいね。

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