専門家に聞く!“更年期特有”の肌変化とは?特徴と対策をチェック

鏡を見る女性
●ビューティー&ヘルス

美しく年齢を重ねるために、知っておきたい“更年期特有”の肌変化。どんな状態になるの? どう対処すればいいの? そんな気になるあれこれを、更年期トータルケアインストラクターである永田京子さんに教えていただきました。

Q:更年期の肌はどのように変化するのでしょうか?

A:いくつかありますが、代表的なものをチェックリストにまとめてみました。以前より気になる肌悩みがどのくらいあるか、確認してみてください。

  • ・肌が乾燥する
  • ・ハリや弾力がなくなる
  • ・肌がたるんで頬が下がる
  • ・シミが目立ってくる
  • ・シワが深くなりファンデーションが入り込む

Q:“更年期特有”の肌変化を引き起こす要因は何ですか?

女性の肌

A:更年期の肌変化の要因は、大きく分けて2つあります。エストロゲンの低下と、顔の筋力・骨量の変化です。

まずは、肌のうるおいやハリ、弾力のもとであるコラーゲンの産生を促す女性ホルモン=エストロゲンの変化によるもの。
年齢を重ねるとともにエストロゲンが低下することで、コラーゲンを作る力が弱くなり、頬が下がって見え、シワが目立ちやすくなります。

次に、顔の筋力や、骨量(骨に含まれるミネラルの量)の低下。
筋肉量が減少すると、肌の弾力やハリも失われがちに。また、骨量の低下によって骨格の形が変化し、目がくぼんで見えたり、目もと・口もと、フェイスラインがたるんだりします。

Q:肌に対する対策方法を教えてください!

日焼け止めクリーム

A:日焼け止めをきちんと使いましょう。

まずは、肌のコラーゲン繊維に影響を与える紫外線をしっかり防ぎましょう。

<アイテムを選ぶときのポイント>

  • ・日焼けを引き起こすUVAだけでなく、肌表面の細胞にダメージを与えるUVBも防ぐもの
  • ・SPFが30以上もの

この先の肌変化に悩まないためにも「もうシミやシワができているから手遅れ…」とあきらめないことが大切です。

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Q:今注目を浴びている「女性ホルモン補充療法(HRT)」について、詳しく知りたい!

女性ホルモン補充療法とは

A:ホルモン補充療法(Hormone Replacement Therapy=HRT)は、女性ホルモンのエストロゲンを薬で補う治療法です。

更年期障害の治療方法として代表的であり、更年期症状全般の緩和や、健康増進のメリットがあります。
肌に関しては、コラーゲンの産生を促進させ、ハリツヤを保つ効果があります。
一方で、治療に体が慣れるまで、不正性器出血や乳房の痛み、ハリなどを感じる方もいらっしゃいます。また、脳卒中や心筋梗塞などの既往歴がある方や、乳がんや子宮内膜がんの治療中の方はこの治療は行えません。

Q:毎日の生活で肌変化にアプローチする方法はありますか?

A:おすすめは「ウォーキングを取り入れる」「よく笑う」「 “オメガ3系脂肪酸”を摂取する」、そして「睡眠をしっかりとる」ことです。

ウォーキングを取り入れる

ウォーキングする女性

更年期のさまざまな不調は、女性ホルモンの低下と、それによる自律神経の乱れによって起こるもの。
適度な運動は自律神経を整えるはたらきがあるため、さまざまな不調の改善が期待できます。
また、歩くことで全身の血行が促され、体のすみずみまで必要な栄養素が行き届くので、肌のハリツヤにも影響が! 1日20分程度は歩くよう心がけてみましょう。

よく笑う

笑顔の女性

「ほうれい線が深くなるから」「目尻のシワが目立つから」と、笑顔になることを怖がる方も多いですが、そんなことはありません!
日頃から口を大きく開けて喋る、楽しい時にはしっかり笑う、食事をよく噛んで食べるなど、少しの意識で顔の筋力低下を防ぐことできます。また、筋肉へ刺激を与えることで顔面の骨量低下の予防にも役立ちます。

“オメガ3系脂肪酸”を摂取する

オメガ3系脂肪酸を含む食材

魚介類(青魚)や、アマニ油、エゴマ油などに含まれる“オメガ3系脂肪酸”は、肌のターンオーバーを促してうるおいを保ち、皮膚のシワやたるみを予防するはたらきが期待できます。毎日の食事に、ぜひ気軽に取り入れてみてください。
※アマニ油やエゴマ油は熱に弱いので、加熱せずに使いましょう。

睡眠をしっかりとる

寝室イメージ

更年期であるかどうかに関わらず、生活習慣を整えることが肌にとって何にも勝る美容液となります。
なかでも、睡眠は特に大切です。ポイントは、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンと、肌の新陳代謝を促す成長ホルモン。
朝に太陽の光を浴びると、その14〜16時間後に心地よい睡眠へと導くメラトニンが分泌されます。これは 成長ホルモンの分泌を促し、優れた抗酸化力で肌をすこやかに守ります。
また、眠っている間に、成長ホルモンが肌ダメージの修復をサポートしてくれます。

美肌を育むのは、日々のほんの少しの積み重ね

すこやかで美しい肌は、日々のスキンケアとインナーケアから作られます。更年期をより美しく健康になる機会と捉え、肌のお手入れはもちろん、運動・食事・睡眠といった生活習慣も見直してみてくださいね!

永田京子さん

永田京子さんプロフィール
NPO法人ちぇぶら代表理事 更年期トータルケアインストラクター
更年期を迎える女性の健康サポートを目的とした「ちぇぶら」の創業者。
1,000名を超える女性たちの調査や医師の協力を経て “更年期対策メソッド”を研究・開発・普及。述べ2万5千人以上が受講している。
著書「はじめまして更年期(青春出版社)」、「女40代の体にミラクルが起こる!ちぇぶら体操(三笠書房)」
NPO法人ちぇぶら
https://www.chebura.com/
YouTube 「ちぇぶらチャンネル」
https://www.youtube.com/c/chebura
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