エイジングケアに役立つ「幹細胞」や「GF(成長因子)」を解説

ベッドの上でスキンケアをする女性
●スキンケア

エイジングケア成分として、ここ数年で幹細胞GFなどの成分が注目を浴びています。
でも「聞いたことはあるけど結局よくわからない…」という方は少なくないはず。
そこで今回は、幹細胞とGFの2つについて詳しくご紹介します!

幹細胞とは?

ピペットから化粧油が一滴落ちる

幹細胞とは、細胞分裂で自己を増やす「自己複製能」だけでなく、異なる働きを持つ細胞へと分化する「分化能」を持つ特殊な細胞を指します。
生物は細胞の集合体によって構成されており、細胞は絶えることなく古いものから新しいものへと入れ替わっています。
幹細胞は、この“細胞の生まれ変わり”を助けるという、とても重要な役割を担っていると考えられているのです。
そんな幹細胞にはヒト由来・植物由来・動物由来の3種があります。

ヒト幹細胞

主にヒトの皮下脂肪から採取した脂肪由来の幹細胞。
肌なじみもよく、アレルギーを起こしにくいのがメリット。

植物幹細胞

植物から抽出された幹細胞のこと。
抗酸化力・保湿力が期待できるといわれています。

動物幹細胞

ヒトの皮膚幹細胞と構造が似ているといわれる羊・豚・馬などの動物の胎盤から採取された幹細胞。
アレルギーの問題などから、日本では動物幹細胞を使用したコスメは主流ではありません。

簡単にいえば、幹細胞は細胞の生まれ変わりをサポートする機能をもっているということ。幹細胞を培養して抽出したエキスが配合されたコスメを使用することで、若々しい印象を目指せます。

GF(成長因子)とは?

化粧油がピペットからガラスの瓶に落ちる

幹細胞エキスと同様に話題を集めているGF。
正式名称はグロースファクターといい、日本語では「成長因子」のほかに「細胞増殖因子」とも呼ばれています。
これはたんぱく質の一種で、もともと私たちの体内にある成分。肌の力を底上げして、新陳代謝をサポートしたりダメージを修復したりといった働きがありますが、18歳を境に減少しはじめます。
若々しい印象をキープするには、このGFが欠かせないといっても過言ではありません。

また、GFには数多くの種類がありますが、ここでは美肌に深く関わりのあるものをピックアップしてご紹介します。

EGF(上皮細胞成長因子)

表皮全体に働きかけて、肌のターンオーバーを促進。明るくつややかな印象をもたらします。

HGF(肝細胞増殖因子)

基底膜の波打ち構造にアプローチ。肌を健やかな状態へ導きます。

FGF(線維芽細胞増殖因子)

真皮内のコラーゲンを作り出す線維芽細胞に機能。ハリと弾力をもたらします。

IGF(インスリン様成長因子)

骨や筋肉・血管などを強化。ほかのGFの力を高める効果も。

幹細胞やGFの力を借りて、エイジングケアに手ごたえを!

頬に手を当てて笑う女性

これまでなかなかコスメにおけるエイジングケア効果が期待できなかったという人も、幹細胞やGFを配合したコスメを使えば、変化を実感できるかも!
それぞれの特性を知って、日々のスキンケアに取り入れてみてくださいね。

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