【皮膚科医監修】やりがちだけど実はNGかも⁉あなたのスキンケア方法や美容習慣をチェック

あなたのスキンケア方法や美容習慣をチェック
●スキンケア

健やかで美しい肌をキープするためには、毎日のケアの積み重ねが重要。だからこそ“自己流”ではなく、正しいお手入れ方法をしっかりと理解しておくことが大切です。今回は、ついついやってしまいがちな“NG習慣”と、すぐに実践できるおすすめのケア方法をご紹介します。

監修:荻野千晶先生(湘南かまくらクリニック/皮膚科専門医)

お風呂と同じ温度のお湯で顔を洗っている

熱すぎると肌の乾燥につながります

お風呂と同じ40℃前後の熱いお湯で顔を洗うと、必要な皮脂まで流れてしまい、肌の乾燥を引き起こすことがあります。かといって温度が低すぎると毛穴が開きにくくなり、皮脂や汚れを落としきれずに肌トラブルの要因につながることも…。洗顔時のお湯の温度は、32~35℃位を目安にしましょう。体を洗うシャワーの温度も、お風呂より少しぬるめの38℃位がおすすめです。

クレンジングをなじませるのに時間をかけている

なじませてからすすぎ終わるまで“1分以内”を目安に

最近はテクスチャーや香りにこだわった心地よいクレンジングアイテムが増えてきています。ついつい時間をかけてじっくりなじませたくなりますが、クレンジングは“1分以内”を目安に行いましょう。クレンジングは基本的に油性メイクを落とすためのものなので、なじませる時間が長いとうるおいまで奪ってバリア機能の低下につながったり、摩擦が増えて肌にダメージを与えてしまったりすることがあります。すすぎ残しに注意しながら、“手早く短時間”を意識して実践してくださいね。

化粧水や乳液をコットンで叩き込むようにつけている

優しく“押さえ込む”イメージで塗布しましょう

化粧水や乳液をコットンでつける場合は、肌への負担を抑えるために“強く叩かず・擦らず”を守ることが鉄則。コットンにたっぷり含ませて“押さえ込む”ようなイメージで塗布していきます。面積の広い頬や額などから始めて、目もとや口もと、小鼻の細かい部位まで忘れず丁寧に行いましょう。

拭き取り化粧水を毎日使用している

週2~3回が目安。製品によっては毎日使えるものも

拭き取り化粧水は、通常の洗顔では落としきれない汚れや古い角質を除去するためのアイテム。ターンオーバーをサポートしたり、その後のスキンケアの浸透を高めたりと、さまざまなメリットがあります。しかし、コットンで拭き取る際の摩擦によるダメージや、使いすぎにより必要な角質まで奪われてしまうことでバリア機能が低下し、乾燥や肌荒れなどのトラブルにつながることも。基本的には週2~3回の使用が目安です。ただし、毎日使える低刺激設計のアイテムもあるため、製品や肌の状態に合わせて判断しましょう。

季節問わず制汗剤をずっと使用している

皮膚の状態に注意を。アルミニウムフリーを選ぶのもおすすめ

気になる汗や臭いを抑えるために欠かせない制汗剤ですが「あまり使わないほうがいい」という意見をときどき耳にします。制汗剤は適切に使用すれば害になることはありませんが、多くの制汗剤に配合されている“塩化アルミニウム”は、頻度は高くないものの、人によってはかぶれてしまうことがあります。念のため皮膚の状態に注意しながら取り入れましょう。最近は“アルミニウムフリー”のアイテムも販売されているので、効果はマイルドですが、肌が弱い方はチェックしてみてくださいね。
また制汗剤の多くは汗の出口を塞いで効果を発揮しますが、使い続けると「毛穴が詰まるのでは?」と心配している方もいるかもしれません。しかし、毎日しっかり石けんやボディソープで洗い流せば、問題はないと考えられています。
もし、市販の制汗剤で効果不十分と感じる場合は、保険適応の外用剤や注射治療もあるので皮膚科で相談してみましょう。

最後に

あなたのスキンケア方法や美容習慣をチェック

肌に負担をかけない正しいケアで、健やかな美しさをキープしましょう!毎日のお手入れを楽しむ気持ちも大切にしたいですね。

監修の先生

プロフィール写真

荻野千晶先生

<経歴>
山形大学医学部医学科卒業
横須賀市民病院、茅ヶ崎徳洲会病院、湘南鎌倉総合病院等
湘南かまくらクリニック 現在に至る

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医

日本皮膚科学会
日本美容皮膚科学会
日本東洋医学会
日本皮膚免疫アレルギー学会

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