一見しっとりしていても、実は乾燥気味?「インナードライ」の要因と対策

夏のインナードライ肌の要因と対策
●スキンケア

肌表面はベタついているのに、内側は水分不足で乾燥している状態の「インナードライ」。テカっているのに部分的なカサつきが気になる…ゴワついていてメイクののりがわるい…と感じたら、それは「インナードライ」のサインかもしれません。エイジングケア世代が特に気をつけたい「インナードライ」について詳しく解説します。

夏にインナードライになりやすい理由とは

夏のインナードライ肌の要因と対策

じつは、夏はインナードライになりやすい季節。それには夏ならではの環境や、この時期に陥りがちなスキンケアが関係しています。肌内部の水分不足を招く原因を見ていきましょう。

紫外線ダメージ

紫外線ダメージを受けた肌はバリア機能が低下し、水分が不足しやすくなってインナードライを引き起こします。さらに、真皮でハリや弾力をキープしているコラーゲン繊維やエラスチン繊維を変性させて肌の柔軟性を失わせるだけでなく、水分保持機能も低下しやすくなってしまいます。

冷房による乾燥

冷房の効いた環境は湿度が低く、肌内部が乾燥しがちです。また冷房や扇風機などの風が直接当たることで、肌の水分が失われることも。乾燥した室内で長時間過ごすと肌の水分が奪われるとともに、水分を保つバリア機能の低下にもつながります。

夏の間違ったスキンケア

夏は汗や皮脂の量が増えるため必要以上に洗顔をしてしまったり、ベタつきが気になるからと乳液やクリームを使わなかったりと、間違ったスキンケアに陥りがち。そうすると、肌は潤いを保とうと皮脂を過剰に分泌し、表面はべたつくのに肌内部の水分が不足しているインナードライの状態を招きやすくなります。

インナードライが加速するエイジングケア世代の3つの変化

インナードライには外的な要因だけでなく、加齢によって起こる様々な内的要因も関係しています。ここでは、インナードライに傾きやすいエイジング世代特有の肌の変化をご紹介します。

皮脂分泌量の変化

皮脂には肌表面からの水分の蒸発を防ぐ役割がありますが、加齢とともに皮脂の分泌量は減少していきます。皮脂が少なくなると、外的刺激に対するバリア機能が低下し、また肌自体も乾燥しやすくなってしまいます。

ホルモンバランスの変化

「美肌ホルモン」とも呼ばれるエストロゲンは、コラーゲン繊維やヒアルロン酸の生成を促進し、肌の水分を保持する作用をもつホルモンです。しかし、一般的には30代後半から徐々に減少していき、乾燥を加速させてしまいます。

ターンオーバー周期の変化

年齢を重ねると、新しい角化細胞を生み出す基底細胞の機能低下を招き、ターンオーバーの周期が遅くなることが知られています。古くなった細胞がそのまま表皮に蓄積していると、表皮で水分が保持されにくくなり、さらにくすみやゴワつきの原因にもつながります。

インナードライ対策3選

夏のインナードライ肌の要因と対策

インナードライ対策はスキンケアに気をつけるだけでなく、生活習慣の見直しもカギになります。体の内側・外側からの働きかけで乾燥を防ぐ、3つのポイントをご紹介します。

1.洗浄力の強い洗顔料は避ける

まずは洗顔の見直しから。マイルドな洗浄力のアイテムを選び、ゴシゴシ擦らずたっぷりの泡でやさしく洗いましょう。また、ベタつきが気になるからといって洗いすぎは禁物。朝と夜2回以上の洗顔は避け、流す際はぬるま湯で丁寧に洗い流しましょう。

2.一年を通して念入りな保湿ケアを

皮脂や汗で一見潤っているように感じても、紫外線によるダメージやエアコンなどによって肌の水分はどんどん奪われてしまいます。スキンケアは化粧水でたっぷりの水分を補い、さらに水分の蒸発を防ぐため、乳液やクリームを使って保湿を心がけることが大切です。

3.規則正しい生活習慣でホルモンバランスを整えて

不規則な生活はホルモンバランスの乱れに繋がります。年齢を重ねるにつれて変化する体をケアし、睡眠・食生活を整えましょう。食事はビタミンやミネラル、タンパク質を意識して摂ることを忘れずに。また、睡眠不足は皮脂の過剰分泌やターンオーバーの乱れにつながるため、質の良い睡眠を心がけましょう。

乾燥への全方位ケアでエイジングサインを寄せ付けない肌へ

もしかしてインナードライかも?と思ったら、スキンケアや生活習慣を見直すタイミングかもしれません。肌内部の潤いキープを意識して、ハリや弾力感のある自信に満ちた肌を目指しましょう。

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