“次世代の酸”こと「PHA」とはどんな成分?化粧品に使われるピーリング成分の種類について解説

次世代ピーリング成分PHAとは
●スキンケア

“次世代の酸”と呼ばれる話題の「PHA」。肌への負担を抑えながらピーリング効果が得られる美容成分として注目され、近年様々な化粧品に配合されています。
今回はそんな「PHA」について解説!正しいピーリングケアで、つるんと透明感に満ちたむき卵肌を手に入れましょう。

そもそもピーリングとは?

ピーリングとは、酸を使用して古い角質を取り除く美容法で、肌のターンオーバーを正常に整える働きがあります。肌のゴワつきやくすみ、毛穴の詰まりなどをすっきりとオフすることで、ひと皮むけたようなクリアな印象に。さらに角質ケアによってその後のスキンケアの浸透をアップさせる効果もあり、保湿などの基本ステップにプラスするケアとして、定期的に取り入れたいお手入れ方法です。

代表的な角質ケア成分「AHA」と「BHA」

代表的なピーリング成分としてこれまで多く用いられてきたのは、「AHA(α−ヒドロキシ酸)」と「BHA(β−ヒドロキシ酸)」です。

「AHA」はリンゴや柑橘類、サトウキビなどに含まれる天然由来の成分で、主にフルーツから抽出されることからフルーツ酸とも呼ばれることも。リンゴから抽出される「リンゴ酸」、サトウキビなどから抽出される「グリコール酸」、柑橘類や梅などに含まれる「クエン酸」、ブドウやレモン、ワインなどに含まれる「酒石酸(しゅせきさん)」のほか「乳酸」や「マンデル酸(杏仁酸)」といった種類があり、皮膚表面の古い角質を溶かして明るく透明感のある肌へと導く作用があります。

一方「BHA」は「サリチル酸」とも呼ばれ、古い角質や毛穴の角栓などを除去する働きがあり、毛穴の黒ずみやニキビ跡、ニキビ予防などに作用します。

どちらの成分も角質除去に効果的である一方、使い方や使用頻度によっては刺激を感じやすかったり、赤みなどの副作用が出やすかったりというデメリットもあります。

次世代ピーリング「PHA」とは

次世代ピーリング成分PHAとは

近年注目されている「PHA(グルコノラクトン)」は、肌への刺激がマイルドでありながら角質をしっかり取り除く効果があり、しかも保湿効果や抗酸化作用まで持ちあわせているという、まさに“次世代ピーリング”成分。
韓国で人気を博している、ツヤと透明感を即効アップさせる美容トリートメント「水光ピーリング」の主成分です。デリケートで乾燥しがちな肌でも使用できる角質ケア成分として選ばれています。

「AHA」や「BHA」との違い

「PHA」は分子構造が大きいため、「AHA」や「BHA」のように肌の奥まで浸透することなく、肌の表面で作用する成分です。そのため他のピーリング成分と比べて刺激を抑えながら角質除去の効果を発揮することができます。
また、肌表面に薄い水分膜を形成することでうるおいを抱え込み、肌の水分保持能力を高めながら古い角質をオフ。内側からふっくらとうるおった、透明感のあるなめらかな肌に導きます。

ピーリング作用のある化粧品の選び方と注意点

次世代ピーリング成分PHAとは

肌への刺激や負担を感じることなく角質ケアをするために、ピーリングアイテムを選ぶ際のポイントをご紹介します。

肌にあった角質ケア成分や濃度をチェック

まずは「AHA」「BHA」「PHA」と複数あるピーリング成分のなかから目的や肌コンディションにあったものを選びましょう。乾燥や刺激が気になるなら、「AHA」や「BHA」に比べて肌にマイルドな「PHA」がおすすめ。ニキビや毛穴の黒ずみなどを一掃してよりダイレクトな効果を目指すなら高濃度の「AHA」や「BHA」を取り入れるなど、配合成分や濃度をチェックしてみましょう。

お手入れにプラスしやすいアイテム選び

ピーリング成分はスペシャルケアアイテムだけでなく、化粧水や美容液、クリームなど様々なスキンケアに配合されています。普段のお手入れにプラスしやすいアイテムを選ぶことで、継続的な角質ケア効果を感じることができます。

ピーリング後の保湿ケアやUVケアに気をつける

角質を除去することで肌は一時的に乾燥しやすく、紫外線の影響を受けやすい状態になります。十分な保湿を心掛け、日中は日焼け止めクリームを使ってしっかりとUVケアを行いましょう。保湿成分も配合されているピーリングアイテムなら、角質除去と同時にうるおいケアも同時に叶えられます。

ピーリングアイテムで肌を磨いてつるんと輝く透明美肌に

肌にあった正しい角質ケアを取り入れれば、ターンオーバーを整えてひと皮むけたようなピーリング効果を実感できるはず。まずは、肌への負担を抑えてうるおい効果も備えた「PHA」からピーリングを試してみるのはいかがでしょうか。

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