ビタミンCとビタミンC誘導体の違いとは? 意外と知らない成分の秘密 

ビタミンC配合化粧品
●ビューティー&ヘルス

美肌作りに欠かせない成分としておなじみの、「ビタミンC」。化粧品にもよく使われていますが、単なるビタミンCではなく、ビタミンC誘導体として配合されているものを目にする機会があるかと思います。
この2つの成分にはどのような違いがあるのでしょうか?今回はそれぞれの特長や効果などをご紹介します!

肌にいいことだらけ! ビタミンCの効果

ビタミンCは、アスコルビン酸ともいわれる水溶性ビタミンの1つ
緑黄色野菜や柑橘系の果物などに多く含まれていますが、人間の体内では作ることができないため、食事などで補うことが必要です。ビタミンCの主な効果は次の通り。

メラニンの生成を抑える

メラニン色素の合成の抑制や、できてしまったメラニン色素を薄くします。シミなどの色素沈着を防ぎ、透明感のある肌をキープ。

コラーゲンの生成のサポート

コラーゲンの生成を助け、内側から弾力のある肌へ整えます。傷ややけどなどの治りをよくする効果も。

抗酸化作用

活性酸素の増加を抑えて老化を防ぐほか、動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞などの病気の予防にも役立ちます。

新陳代謝を整える

肌のターンオーバーを正常化し、くすみのない明るい印象へ導きます。

貧血予防(鉄分の吸収を助ける)

鉄を吸収しやすい形に変化し、吸収率を高めて貧血の予防に。

ビタミンCは、さまざまな働きを持ち、体の健康とともに肌の透明感やハリを保つために欠かせない成分です。
また、一定量を超えると体内から排出されてしまうので、一度にたくさん摂るよりもこまめに摂る方がよいとされています。

ビタミンCが不足してしまうとどうなる?

ビタミンCが不足すると、疲れやすくなる、肌のハリが失われる、肌トラブルが起こりやすい、免疫力が低下して風邪や感染症にかかりやすくなる、貧血になりやすいというようなことが起こります。
さらに、ビタミンCが欠乏すると、壊血病を引き起こします。筋力の低下、体重の減少、皮膚や歯茎からの出血、髪や皮膚の乾燥、貧血などの症状が見られることも。
ビタミンCには、いろいろな働きがあるため、不足するとさまざまな不調が現れてしまうのです。

化粧品でよく使われているビタミンC誘導体とは?

化粧品で使われるビタミンCは、ピュアビタミンCとビタミンC誘導体の2つに大別することができます。

デリケートだけど速攻性が高いピュアビタミンC

ビタミンCとビタミンC誘導体の違いとは

ピュアビタミンCとはビタミンC、つまりアスコルビン酸そのもののこと。
「活性型ビタミンC」や「即効型ビタミンC」などとも呼ばれており、つけた瞬間からビタミンCとしての美容効果を発揮するのが特長です。
濃度が濃いほど効果が高まりますが、非常にデリケートな成分なので良質な状態で安定させることが難しく、劣化が早い・浸透しにくいといったデメリットがあります。
そのため、化粧品・食事にかかわらず、ビタミンEとの同時摂取がおすすめ。
油溶性であるビタミンEが、水溶性のピュアビタミンCが苦手とする油分の多い角質層へのアプローチをサポートするため、効率的にスキンケア効果を得ることができます。

高い浸透性を誇るビタミンC誘導体

ビタミンCとビタミンC誘導体の違いとは

ビタミンC誘導体は、ピュアビタミンCに化学物質を結びつけ、安定化させた成分のこと。
劣化しにくく、浸透性が高いというメリットがあります。
しかし、体内の酵素で分解させる必要があるので、ピュアビタミンCほどの速攻性はなく、効果を得るのに時間がかかるとされています。
ビタミンC誘導体には、水溶性と油溶性、そして両方の特性を持つ両親媒性のものがあります。

<ビタミンC誘導体の主な種類>

①APS(速攻型ビタミンC誘導体)

リン酸とナトリウムを結合して安定化させた水溶性のビタミンC誘導体。
すぐれた速攻性・安定性を持ち、ニキビケアや皮脂分泌の抑制などに効果的。
化粧品はもちろん、皮膚科でもよく処方されている成分です。

②VC-IP(浸透型ビタミンC誘導体)

皮脂と親和性が高い油溶性のビタミンC誘導体。
肌への刺激やビタミンC特有の乾燥感がなく、長時間うるおいを保つことができます。
分解に時間がかかるため速攻性はあまりないものの、安定性と浸透性に長けた成分です。

③APPS(高浸透型ビタミンC誘導体)

水溶性と油溶性、両方のメリットを持つ画期的なビタミンC誘導体。
従来のビタミンC誘導体の100倍の浸透力を持つともいわれています。
肌のハリ不足やくすみ・紫外線ダメージなど、多彩な悩みにアプローチできる点が特長です。

ビタミンCは化粧品と食事、どちらで摂るべき?

ビタミンCとビタミンC誘導体の違いとは

化粧品からも食事からも摂ることができるビタミンCですが、どちらで摂る方が美肌に効果的なのでしょうか。
美肌作りという点で考えると、皮膚の面積は非常に広いため、食事だけでは十分にビタミンCの成分が行き渡らないことがあります。
そのため、直接肌に塗布する化粧品でのケアが効果的です。
ただし、ビタミンCは肌だけでなく、脳や肝臓などさまざまな臓器に必要な成分でもあります。
また、体内の栄養不足が肌のコンディションの乱れに繋がることもあるため、食事による内側からのケアも欠かせません。
悩みやライフスタイルに応じて、化粧品と食事、両方からバランスよく摂り入れてみましょう。

ビタミンCを含む食品は?

ビタミンCとビタミンC誘導体の違いとは

果物や野菜、イモ類はビタミンCを多く含む食品です。バランスの良い食事を心がけていれば不足することはありません。ですが、次のような食品を選んで食べることで推奨量(成人・15歳以上は100ミリグラム)を摂取することができます。

ビタミンCは水溶性なので、茹でると煮汁に溶けだして損失してしまいます。また、熱にも弱く加熱によって失いやすくなるので注意しましょう。効率よく摂取するには、水や熱に接する時間を短くするほか、煮汁ごと食べることができるスープなどもおすすめです。
じゃがいもやさつまいもなどは、ビタミンCがでんぷんにより保護されているため、調理後も分解されにくいという特長があります。

ビタミンCを多く含む食品例

・果実類
アセロラ、グァバ、ゆず、キウイフルーツ、柿、いちご、レモン
柑橘類のジュースもおすすめ

・野菜類
ピーマン、ブロッコリー、キャベツ、かぶ、さやえんどう

・イモ類
じゃがいも、さつまいも、ながいも、さといも

・その他
玉露、煎茶、焼きのり

ビタミンCで美肌力UPを狙って

美肌によいとされるビタミンCですが、その種類や摂取方法はさまざま。
今回ご紹介した内容を参考に、自分に合った形で摂り入れて、質の高いスキンケアを目指しましょう!

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