“ひんやり”を演出してもっと快適に! 涼感アロマで乗り切る夏

●ビューティー&ヘルス
一年で一番暑い時期を迎えました。

連日の猛暑と高い湿度に加えマスク生活では、ストレスもピークを迎えてしまいそうですね。

夏バテ気味で熱中症が心配な身体をいたわり、少しでも快適に過ごせるようアロマの香りで涼しさを演出してみませんか?

おすすめの精油は? 夏の身体と心が喜ぶ香り選び

まずは、暑い季節におすすめの精油からご紹介。

いずれも手元に一本あるとリフレッシュできる香りです。


ヒヤッとした冷感を与えるメントールが主成分の<ハッカ><ペパーミント>

体温や温度を下げず、神経に働きかけることで冷感(ひんやりとした感覚)を生むメントール

その成分を60%以上も含むハッカと、50%前後含むペパーミントは清涼感あふれる鋭い香りです。

興奮、痛み、緊張などを和らげ、心身ともにクールダウンできます。

刺激が強めなので、必ず少量で使用しましょう。


フレッシュな芳香で気持ちが上向く<レモン><ライム>

気分を明るくする瑞々しく爽やかな柑橘系の香り。

甘酸っぱく親しみ深いレモンより、苦みばしったクールさが魅力のライムのほうが、よりスッキリと涼しげに感じられるかもしれません。

優れた抗菌作用や、食欲増進と胃腸の働きを整える作用があります。

柑橘系の精油は日光に反応して炎症やシミにつながる成分を含むため、昼間外出の予定がある場合は使用を避けたいものです。

特にマッサージオイルなど直接肌に触れるものは、注意しましょう。

販売店によってはその成分を除去した精油もあります。


シャープな印象で清涼感のある<ローズマリー>

クリアでしみとおるハーブ調の香り。

心に活力を与え、集中力とやる気を高めます。

精神的な疲労にも、肉体的な疲労にも効果を発揮。

優れた収斂作用があり、古くから化粧水などに用いられてきました。

含まれる成分によって複数タイプに分けられ、中でも風邪・感染症の予防や症状緩和に役立つローズマリー・シネオールがおすすめです。


汗が気になる時に使ってみたい<サイプレス>

マツやヒノキに例えられることの多い清々しい木の香り。

心身ともに過剰な状態を正常に導く、静寂な趣のある精油です。

水分・皮脂バランスを整えることから、マッサージではむくみやセルライトの緩和によく使われます。

体臭や発汗を抑えるデオドラント効果も期待できますよ。

◆初めて精油を選ぶ時の注意
乳幼児、妊婦、敏感肌、高血圧ほか持病のある方など、禁忌とされる精油や使用方法に注意したいものがあります。
なるべく詳しい説明のある店舗で購入したり、成分表・説明書を添付している精油を選びましょう。


お出かけにもおうちでも使える涼感アロマの利用法

おすすめした精油を中心に、いくつか使い方をご紹介します。

<ハッカのウォータースプレー>

・ハッカの精油※1 7d~10d (1d=ドロッパーから垂らした1滴約0.05ml)
・無水エタノール 5ml
・水※2 95ml
・スプレーボトル(アルコールの保存に適したもの/容量100ml)

スプレーボトルに無水エタノール・ハッカの精油を入れよく希釈する。

そこにかき混ぜながら(または途中軽く揺すりながら)水を少しずつ加える。

使う量は10d以内を目安に、好みの清涼感で調整する。

水を霧状に噴射して涼を得るミストシャワーをヒントに、気化熱(液体が蒸発するときに吸収する熱)の冷却効果と、ハッカの涼感を組み合わせたひんやりスプレーです。

しっとり感じる程度に服や手足へ吹きかけておくことで、打ち水効果のような涼感を与えます。

アルコール濃度が低めなので、一週間ほどで使いきりましょう。

<ほんのり香りが続くマスク>

・精油 2d~3d
・ティッシュまたは化粧コットン
・タッパーなど蓋つきの保存容器またはチャック式保存袋

折りたたんだティッシュか化粧コットンに精油を垂らし、もう一枚のティッシュで包む。

マスクの入る大きさの保存容器か袋にマスクとハンカチを一緒に入れ、ひと晩置く。

★ブレンド例
 ①気分がスッキリしない時:ペパーミント1d+ライム1d+ラベンダー1d
 ②食欲の無い時:レモン2d+ローズマリー・シネオール1d
 ③夏風邪が心配な時:ローズマリー・シネオール1d+ユーカリ・ラディアータ1d

マスクに精油を直接付けることなく、アルコールも使わない簡単な方法です。

半日以上密閉することで香りがしっかりと移り、芳香が持続しやすくなります。

<エアーフレッシュナー>

・好みの精油  30d~35d
・無水エタノール 30ml
・水※2 20ml
・スプレーボトル(アルコールの保存に適したもの/容量50ml)

スプレーボトルに無水エタノール・精油をかき混ぜながら(または途中軽く揺すりながら)
入れ希釈する。

同様に水を少しずつ加えよく混ぜる。

使う量は30d~35d以内を目安に調整する。

★ブレンド例
 ①ひんやりクール:ライム15d+パイン8d+ローズマリー6d+ペパーミント4d
 ②抗ウイルス:ラベンダー12d+ティーツリー10d+ローズマリー・シネオール8d+ユーカリ・ラディアータ5d
 ③静寂の森:レモン10d+サイプレス10d+ヒノキ8d+ベチバー2d

ボトルをよく振ってからスプレーすることで、揮発するアルコールと一緒に香りが素早く広がります。

使用する際は誤って顔などにスプレーすることがないよう、横に人がいないことを確認しましょう。

※1 薬局などで販売しているハッカの精油は、注ぎ口に小さな穴のドロッパーが付いていない場合があります。
多量に使ってしまうのを防ぐためにも、ドロッパー付きのボトルへ移し替えましょう。
※2 水は保存状態を高めるために精製水をおすすめします。
完成後に薄く白濁することがありますが、水とアルコールが分離せずに混ざった証拠なので問題ありません。


夏の疲れをリセットする香りの力

アロマの活用は嗅覚が脳神経に直接働きかけるため、自律神経の乱れを整えるのにも役立ち、リフレッシュしながら夏バテを予防します。

組み合わせは無限大。

これまで手にしたことが無かった精油にもトライして、夏を楽しく健やかに乗り切りましょう!


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